人柄と人望が生み出した感動的な葬儀

もう20年以上前の話になりますが、母方の祖父が亡くなりました。70代前半の若さでしたが、当時小学生だった私は、病気であることしか知らずに相当ショックを受けました。大人になってから聞いたところによると、つらい闘病生活の中でも孫たちにその姿を見せるのを嫌がり、体調の悪い時には私たちを会わせないようにしていたのだそうです。だから私には、病気でも元気なように見えていたのでしょう。最後の時には延命措置を望んでいなかったそうで、それ故の早いお別れとなってしまったようです。祖父は、今考えても非常に尊敬のできる人格者で、私の人生の中で一番尊敬できる人であると断言することができます。そのため、退職後の人望も厚く、祖母と二人暮らしの中でも友人はとても多かったようです。


祖父が亡くなった後、当然葬儀を行わなければなりませんでしたが、祖父と祖母が暮らしていた町には、大きな葬儀場はありませんでした。昔のようにお寺の本堂をお借りして、そこで通夜も告別式も行うのがその街での通常でした。そういう葬儀では、葬儀業者が入ることは少ないので、お手伝いの人手がたくさん必要になります。高齢者の多い町で、誰かが亡くなっても、高齢を理由にお手伝いを申し出る方は少なく、たいていは娘や息子たちが自分の住む町からお手伝いをして下さる方や葬儀業者を連れてくることの多い町でした。我が家の場合も、母と二人の叔母たちが、それぞれの夫の職場などに頼んできてもらうことを相談していたそうなのですが、祖父の場合は、町中のほとんどの方たちがお手伝いを申し出てくれたのです。


高齢の方や、普段はお手伝いを申し出たことのない方、更には祖父の元同僚だという方がわざわざ遠方から駆けつけてくれたりもしました。遠くに住むお子さんを呼び寄せて人手を増やしてくれた方もいらっしゃいました。皆さん口々に、○○さんのためなら、○○さんにはお世話になったから、とおっしゃっていて、祖父の人柄の良さと人望の厚さを感じました。通夜振る舞いのお料理なども、仕出しをお願いする予定だったのですが、作らせてほしいと申し出てくださる方が大勢いて、手料理での温かな通夜振る舞いをすることができました。また、葬儀の当日にも、新聞で知ったとおっしゃって、飛行機で何時間もかかるような遠方から、祖父の学生時代の友人が駆けつけてくれたりもしました。祖父の持って生まれた人柄と厚い人望のおかげで、その街では類を見ない感動的な葬儀を執り行うことができました。


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